埼玉県立越谷特別支援学校で職業体験学習|実際の販売品をつくる特別授業

2026年7月7日、「埼玉県立越谷特別支援学校」高等部で職業体験学習を担当しました。

今回の授業では、障がい福祉作業所などで実際に製作しているアップサイクルコースターを教材として使用。
生徒さんが製作した作品は秋の展示会で販売されます。

「工作」ではなく「仕事」としてものづくりに向き合い、自分たちが作った商品がお客様のもとへ届くまでを体験できる、きびるアクションならではの授業をご紹介します。

目次

埼玉県立越谷特別支援学校で職業体験学習を行いました

2026年7月7日(火)、埼玉県立越谷特別支援学校で、高等部の生徒さんを対象とした職業体験学習の授業を担当しました。

歴史ある肢体不自由特別支援学校

越谷特別支援学校は、肢体不自由のある児童・生徒が学ぶ特別支援学校です。

昭和52年に開設された歴史ある学校で、小学部・中学部・高等部の3学部があり、2026年度の児童生徒数は216名。教職員数は224名と、生徒一人ひとりに寄り添った手厚い支援体制が整えられています。

校内に入ると、まず驚いたのは廊下の広さでした。

歩くことや文字を書くこと、食事など、日常生活のさまざまな場面で支援を必要とする生徒さんが多く在籍しているため、校舎は平屋造り。車椅子で安心して過ごせるよう、細部まで工夫された環境づくりが印象的でした。

校内に飾られていた生徒さんがつくった木工品

「働く」を体験する授業

今回の授業のテーマは、障がい福祉作業所で実際に製作している「アップサイクルコースター」の制作体験です。

このアップサイクルコースターは、A型・B型障がい福祉作業所、生活介護事業所、特別支援学校などで製作されており、埼玉県を中心に、青森から熊本まで全国各地の飲食店や店舗で販売されています。

製作工程はできるだけシンプルに設計しているため、障がいの有無や年齢にかかわらず、多くの方が無理なく取り組めることも特徴の一つです。それぞれが得意な工程を担当しながら、一つの商品を完成させています。

今回の授業でも、生徒さんたちが製作したコースターは、実際に商品として販売されます。

学校での「工作」で終わるのではなく、自分たちが作ったものがお客様の手に渡り、日常の中で使われる。このように、ものづくりがそのまま社会とつながる体験は、とても貴重な学びだと考えています。

ものづくりを通して働くことの責任や楽しさを知ること。そして、自分たちが作ったものが誰かの手に渡り、喜んでもらえることを知ることで、社会とのつながりや仕事のやりがいを感じてもらうことを目的にしました。

授業は約1時間30分。

前半はスライドを使った講義、後半は実際にアップサイクルコースターを製作する職業体験という構成で行いました。

「これは工作ではなく、お仕事です」

前半の講義では、コースターが実際に販売されている場所や、お客様から寄せられた感想などを紹介しました。

「自分たちが作るものが、誰かの暮らしの中で使われる。」

そんなイメージを持ってもらったうえで、制作に入ります。

制作前に、生徒さんへこんな話をしました。

「今日やることは工作ではありません。お仕事です。みなさんが作ったコースターは、実際に販売します。だから、一つひとつていねいに作ってください。」

教室の空気が少し引き締まり、生徒さんたちの表情も真剣そのものになりました。

一人ひとりが見せてくれた素晴らしい仕事

制作が始まると、初めてとは思えないほど丁寧な作業が続きました。

限られた時間の中で全員が完成し、どの作品も個性があり、デザインも素晴らしいものばかり。サポートしてくださった先生方からも、「これ、欲しい!」とたくさんのお声をいただきました。

ものづくりに向き合う真剣な姿勢は、本当に素晴らしかったです。

最後に伝えたこと

授業の最後の10分は講評の時間です。

一人ひとりの作品の工夫や、丁寧な仕事ぶりをお伝えしました。

その時に見せてくれた生徒さんたちの晴れやかな表情が、とても印象に残っています。

ものづくりを通して、働くことの楽しさや達成感を少しでも感じてもらえていたら、とてもうれしく思います。

秋の展示会で販売予定です

今回、生徒さんたちが製作したアップサイクルコースターは、秋に開催予定の展示会で販売する予定です。

詳細が決まりましたら、あらためてお知らせいたします。ぜひ楽しみにお待ちください。

最後になりますが、佐藤校長先生、角田教頭先生、愛甲先生、小林先生をはじめ、諸先生方には終始あたたかく力強いサポートをいただきました。

おかげさまで、生徒さんたちと充実した時間を過ごすことができました。

心より感謝申し上げます。

きびるアクションの職業体験プログラムについて

きびるアクションでは、アップサイクルを通して「働くこと」や「社会とのつながり」を学ぶ職業体験授業やワークショップを行っています。

教材として使用しているアップサイクルコースターは、実際に販売されている商品です。製作工程をシンプルに設計しているため、障がいの有無や年齢を問わず、多くの方が参加しやすく、それぞれの得意な作業を活かしながら商品づくりに取り組めます。

学校での学びが「商品になる」「お客様に使っていただく」という体験までつながることが、このプログラムの大きな特徴です。

現在はA型・B型障がい福祉作業所、生活介護事業所、特別支援学校で製作を行い、埼玉県を中心に青森から熊本まで全国各地の飲食店や店舗でご利用いただいています。

学校や福祉施設での実施をご検討の方は、どうぞお気軽にお問い合わせください。

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