残布を、古着を、どこまでもつかってみよう
5月30日は「ごみゼロの日」
愛着がある布しか使っていないので、どうしても残布が捨てられず、
長い間、アトリエのすみっこにハギレを溜め込んでいました。
新作をつくればつくるほど、その量は増えていく。もうこれ以上置く場所がない(涙)となったとき、
「残布を再利用した新しい生地が作れないかしら」と思いつき、今日のチャンレジに至ります。
古着を洗浄&解体して再利用
とあるお店の売れ残った在庫(洋服)との出会いから、この挑戦は本格的にスタートしました。
リユース作業の一歩めを「一般社団法人あいオン」に依頼。
洋服を一枚一枚手洗いして、汚れや色落ちを確認。つぎにリッパーやハサミを使い、ボタンやファスナーをていねいにはずす。
ソデ、身ごろ、とパーツごとに分解し、きれいにアイロンをかけて私へ届けてくれます。
<ホームページ> 一般社団法人あいオン
中途半端なサイズの布は、さらに細かくカット
キルティングのような独特の生地へ
バッグの素材としては薄すぎたり、小さすぎたりする布は、
あいオンのメンバーが一定のカタチにカットして、下地に貼り合わせていきます。
それを縫製チームが引き取り、細かくステッチをかけて、キルティングのような生地に仕上げます。
さらに、もうひと手間加えて生地の風合いを引き出し、新しいパーツへと生まれ変わらせます。
1cm幅のはぎれにも行き先がある。
どこまで再利用できるか、リメイクゲーム
バッグ制作の過程で、どうしても出てしまうはぎれです。
Aは、福祉施設へ、練習用の材料として活用
Bは、カットして貼り合わせて一枚の布へ(あいオン)
Cは、裂き織りにまぜて織物へ(そらのいろ)
それぞれに行き先があります。なので、アトリエから出る布ゴミは、ほとんどない。
その気持ちよさといったらありません。
裂き織りは「そらのいろ」が担当。
職員と利用者が二人三脚でさをり織り
特定非営利活動法人バオバブの木にある、生活介護「そらのいろ」では、
発想力豊かなスタッフと利用者の方々が、二人三脚でさをり織りを担当します。
通常一人で操作する織り機ですが、二人並んで器用にカッタンコットン。
フィリピンの古いビーズを編み込んだもの、アジアの民族衣装を裂いたものなど、
エスニックな香りが漂うカラフルな織物に仕上げています。
<ホームページ> 特定非営利活動法人 バオバブの木
こうして私たちは、人の手から人の手へ引き継ぎながら、布という資源を最大限にいかした制作を行なっています。
6月の展示会のサブタイトルは「with a torch」。
小さな炎を燃やしながら、手から手へとつないでいくトーチリレー、そんな意味を込めて。
これまでにない力強さを感じる、新作バッグをぜひご覧いただけたらと思います。
kibi-ru ACTION BAG展
〜With a Torch〜
2019年6月26日(水)〜7月2日(火)
10時〜18時
初日は13時〜20時
、最終日は10時〜15時
所沢市東町13-29 H-CUBE東町 1F
「H-Gallery」
所沢駅西口から徒歩8分
くわしくは、
https://kibiru-action.net/with-a-torch/