きびる旅|モン族の襟飾り刺繍展へ。女たちのセンスと技術が魅せる芸術的刺繍、圧巻の1000枚!

 

風通しのいい部屋に、びっしりと並べられた襟飾り。
中国雲南省からベトナム、ラオス、タイの山地に暮らす白モン(苗)族のもので、
株式会社アーチコレクション・美濃オーナーの収集品です。
http://www.archicollection.com/

美のコレクションvol.03 モン族の襟飾り刺繍展

西武池袋線秋津駅から徒歩すぐの場所にある「カフェギャラリー縁」。
2階の展示室にあがると、壁とテーブルを埋め尽くした1000枚の襟飾りが目に飛び込みます。
一つひとつ、色も図案も違い、技を尽くした細かい刺繍にただただびっくり。
美濃オーナーの話によれば、これらは背守りのように上着の襟に縫いつける飾り刺繍で、
魔除けや吉祥の願いが込められているそうです。

ベテランの女性でも1枚仕上げるのに1ヶ月はかかる

大人用は10cm×15cmほど。赤ちゃん用は、その3分の1ほどの大きさ。
モン族の伝統工芸はクロスステッチが主流といわれますが、ここに揃う多くは、色の違う布を重ねて縫い、模様の形にくりぬいて作るモラ刺繍。
さらに高度なテクニックが必要とされるものです。そして、その精密さは、眺めるだけでめまいさえ覚えます。

「1991年から2000年まで、チェンマイ(タイ)のナイトバザールで集めました。
少々洗ってもビクともしない。耐久性も考えて、細かくしっかりつくられている。たくさん見てきましたけれど、破損したものは見たことないですね」とは、美濃オーナー。それだけ念がこもっているようにも感じますね。

 


毎月1回開催される「美のコレクション」。じつは大ファンで今回2度目。
入場無料で展示品はすべて非売品。単純に古布の世界に没頭しています。
何者かわからない(笑)、美濃オーナーとのおしゃべりも最高です(笑)。

次回の展示は、7月3日(金)〜8日(水)
「アカ族のジャケット刺繍アップリケ展」

もちろん、次も行きますよ。ぜひ、みなさんもおでかけください。

カフェギャラリー縁
東京都清瀬市野塩1-300-5
JR武蔵野線秋津駅から徒歩10分
西武池袋線秋津駅から徒歩2分
10:00~17:00 木曜定休
(日曜は12:00~)

前回の展示会の様子はこちら↓

きびる旅|トトロの森を越えて、白族(ぺー族)の古い吉祥刺繍文様展へ。フォトレポート

きびる旅

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