もったいないのはキッチンだけじゃない。一度めよりさらに美しい2度めをめざして

「捨てられてしまう食材を救い出し、おいしい料理に変身させよう!」

2019年5月末から撮影が再スタートしたことで話題を集めている、映画「もったいないキッチン」。
今回の舞台は日本だそうです。いまの私には、とても親近感があるテーマです。


この映画は、食材救出人で監督のダーヴィド・グロス氏が日本中をめぐり、廃棄食料の中から食材を厳選。
独創的なオリジナルレシピを開発しながら、出会った人々に料理を振る舞っていくというストーリー。
もったいないキッチン(2020年夏頃公開予定)
http://unitedpeople.jp/mottainai/

ちなみに、アパレル製品の廃棄は年間で100万トン。点数にしておおよそ30億着と言われています。
(※2016年経済産業省の調べ)

きびるアクションのストックはぎれ
小さなはぎれになっても捨てるには惜しい

私たちが扱う少数民族の布は、手織りや手描きのものが多く、
どれも気が遠くなるほどの長い時間を費やしてつくられています。
そのため、小さなはぎれになっても捨てるには惜しくて、たまる一方でした。
また、まわりには、オリジナルのテキスタイルづくりに、たくさんの時間と創造力を費やすデザイナーがいます。
こちらのはぎれもまた、捨てるにはもったいない材料です。

そこで私たちは、これまでストックしてきた民族織物のはぎれや、アパレルブランドの余剰生地、
サイズやデザイン上の問題で販売がむずかしい服、制作上生まれてしまうはぎれを
福祉施設と協力しながら新しい布パーツへとリユースしています。
きびる流「もったいないテキスタイル」です。
解体した服を裂いて織物にしたり、カットしてつなぎあわせたり。。。
わずか1cmのはぎれでも何かに使えないかと、アイデアを出し合ったり。
材料を提供してくださった協力ブランドへの感謝を込めて、ていねいに、ていねいに。

私たちが行なっているリユース活動に
ご協力いただいているブランド

(2019年6月現在)

株式会社カナコーン
https://www.canacon.co.jp/
婦人服・雑貨の企画・製造・卸し・販売。自社ブランド「canaco_」「MM9」を展開中。

カナコーン

qilin underwear(チーリン・アンダーウエア)
https://qilin-underwear.com/
リネン・ヘンプ・シルクなどの天然素材でつくった、締め付けない下着ブランド。


kakapo
(カカポ)
https://www.kakapo.jp/
日本国内の生産にこだわった、オリジナルテキスタイルブランド。
プリント工場、織物工場、刺繍工場等、日本各地で、オリジナルの生地を生産。

emoemo(エモエモ)
https://www.kamiya-kanako.com/
画家・神谷可奈子さんによるデザインプロデュースのテキスタイルブランド。
デジタル捺染・ハンドプリントのシルクスクリーンなど、さまざまな手法を用いる。

私たちに預けてよかったと思っていただけるよう、おいしい料理に変身させたいと思います。
いつか読んだアップサイクルの定義のひとつ。

一度めよりもさらに美しい2度めの生命を吹き込む。

ここに目標を定めて、創意工夫を重ねていきたいと思います。
オリジナルテキスタイルを制作する方で、残布の処理にお困りでしたらぜひお声おかけください。